岐阜、大河ドラマ効果に期待「観光の命運、視聴率にかかっている」との声も
岐阜市議会は11日、一般質問が始まった。新年度予算案に示された観光振興施策の柱として、2020年1月から放送予定の岐阜ゆかりの戦国武将・明智光秀を描いたNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」を重視する方針について、市議からは一過性に終わることのないよう求める声が上がった。
市は予算案に「『麒麟がくる』を契機とした魅力の創出と発信」として(1)「大河ドラマ推進課」の設置(2)市歴史博物館に1億8600万円をかけ大河ドラマ館を設置し、放送開始と同時にオープン(3)同館総合展示室改修事業3020万円(4)中高生ボランティアによるドラマ館の案内など64万円(5)観覧船装飾事業300万円など、計2億円超を予算化した。
一般質問で柳原覚市議(岐阜市民クラブ)は、「岐阜市の観光施策の命運は大河ドラマの人気、視聴率にかかっている言っても過言ではないと思う」と述べ、ドラマ館設置の経緯をただした。これに対し、山口晃商工観光部長は「過去に大河ドラマ館を設置した自治体において大きな経済効果があったことなどから、本市も設置することとした」と答弁。ドラマの舞台撮影セットや衣装などの一部を展示予定であることを明らかにした。
柳原市議は「ドラマの配役から、視聴率は上がると信じている。ただ、明智光秀が岐阜と関わった期間は短いともいわれ、放映が終わるとともに閑古鳥が鳴くことのないよう、一過性ではない観光施策としてほしい」と要望した。

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